あ め だ ま 図 書 館

読んだ本を紹介!本の世界へようそこ!

『生欲』 朝井リョウ

いろいろなところでみかける2023年に1番お勧めされている本ではないだろうか。

 

今2022年本屋大賞の『同志少女よ、敵を撃て』を読んでにも関わらず、

恥ずかしながら本屋大賞2022年のノミネート作品だと知らずに、

なんとなくディープな世界が広がっていそうな

気配を感じて手に取って、

いい意味で全く違う衝撃を受けました。

この本は安易に開いてはいけない。

 

 

『正欲』

 

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正直夢中で読んで、他のことに手が回らないほどに頭の中が支配されました。

読み終わって、とんでもないものを読んでしまった。

この本の感想なんて書けたもんじゃない。

言葉が出なくなりました。

 

「多様性」

 

自分の浅はかさとか、自分らしさとか。

綺麗事ばっかり並べていたのかと

あめだまの心はぐちゃぐちゃにかき回され

もうね、ほんとに言葉になりません。

読み終わって帯に描かれた著名人たちの

言葉を見てびっくり。

同じこと言ってるやん。

 

「読む前の自分には戻れない」

 

「無遠慮にお勧めされることが憚られる大傑作」

 

「これは共感を生む傑作か、

  目を背けたくなる問題作か?」

 

なんとか言葉にして感想として

恥ずかしくも、憚れるも

書いていきたいと思う。

 

 

あめだま的評価★★★★★(5/5)

 

 

『正欲』

初出版:2021年3月26日

2022年本屋大賞ノミネート作品

第34回柴田錬三郎賞受賞作

稲垣吾郎新垣結衣をキャストに

映画化されており2023年11月20日上映開始

 

著者:朝井リョウ

1989年岐阜県生まれ。

2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。

2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。

2014年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞。

2021年『正欲』で第34回柴田錬三郎賞を受賞。

 

 

 

 

-あらすじ-

自分が想像できる”多様性”だけ礼賛して、

秩序整えた気になって、

そりゃ気持ちいいよな――。

息子が不登校になった検事・啓喜。

初めての恋に気づく女子大生・八重子。

ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。

ある事故死をきっかけに、

それぞれの人生が重なり始める。

だがその繫がりは、”多様性を尊重する時代"にとって、

ひどく不都合なものだった。

読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。

 

 


-ネタバレ有りあめだま的感想-

 

 

 

〜多様性〜

 最近の社会でよく耳にする言葉だ。

 それぞれよ個性を認め、

 人種、国籍、性別、年齢、障害、宗教、

 価値観、性的嗜好だったり、

 ようは人それぞれの違いを認めようってこと。

 

 あめだまはレズとかバイとかゲイとか

 別に偏見とか受け入れられないとかないし、

 それを自分で人に言えてる人って

 かっこいいなとさえ思う。

 バイの人に対してなんて女も男も関係なく

 人を愛せるってすごいなと

 尊敬してしまう。

 

 あめだまが大切にしたい思っている人が

 まさにそうで、その人の事を読んでいて

 考えてしまった。

 その人はコロナが終息に向かいようやく、

 再び夢に向かって海外へ旅立つようだ。

 けど、そんな多様性を受け入れてる

 気になっていたあめだまだが、

 浅はかだった。

 

 そんな気になっているだけだ。

 

 理解できてると勝手に思っているだけだし、

 真に理解なんてできていないのだろう。

 

 だって自分と違うのだから。

 

 自分は水に性的興奮を感じることなんて 

 できない、したことがない。

 同じように男として生きて、男に恋すること

 なんでできない、したことがない

 そんなやつがずけずけとわかった気になって

 何になるのだろう。

 

 けど、それでも寄り添って生きていきたい。 

 

 ただそれだけ。

 


〜私の欲とは〜

  

 無意識的に、男の子的に、異性に性欲を

 抱いてしまう。

 ところ構わずなんてわけでもないし、

 もちろん社会の中では、

 そんなこと微塵も感じさせない紳士を装う。

 自分の性的嗜好についてなんて、

 もし人と違ったら、変なやつなんて言われたら

 恥ずかしくて生きていけない。

 妻にだって言えない、いや、妻だからこそ

 より言えない。

 言えたとして良くいる男のように

 胸の大きな女性が好き

 程度のものだ。

 男って気持ち悪いと思われるかもしれない

 けどこの本を読んで綺麗事を書いては、

 この本の感想なんて書いてはいけないと思う

 何が言いたいって、

 人に理解されない欲なんて誰でも持っているし

 それをは隠して生きるなんて

 当然だと思うってこと

 それを誰かに打ち明けたいとも思わないし、

 それに正直になって生きたいとも思わない。

 ただ、そう感じてるだけ。

 お金持ちになって、ベンツに乗って、庭の広い

 豪邸に住んで、美味しいものだけ食べて、

 毎日本だけ読んで生きていたい

 と思ったと到底敵わない願いだ。

 性欲なんてそんなものじゃないかなって。

 性欲も物欲も食欲も承認欲求だってそう、

 結局夢は夢。寝てる時に見るのも夢と呼ぶ。

 そんなの現実じゃない。

 欲に縛られて生きて何になるのだろう。

 他人を傷つけてまで手に入れた欲望なんて

 惨めなだけだ。

 

〜ほんとに求める欲望〜

 なんとなく美味しいものを食べたい。

 綺麗な服を着たい。

 人に認められたい。

 特別な人間になりたい。

 ほんとに自分が真に心から喜べる欲って

 なんだろうか。

 正欲ってタイトルはこういうことを

 考えさせる意味を込めての

 タイトルなんだろうか。

 

 

この本の感想書くのに長く考えて時間が

かかってしまったが、 多様性?

綺麗な言葉で自分が理解できる範囲で

認めあって何になる。

あめだまはこの本で人として

少し変わってしまったのかもしれない。

多様性って言葉がいい言葉と思っていたが

偽善的な言葉のように変わってしまった

 

あめだまが大切に思っている人に対して

本当は真に理解できていなかったとしても、

妻でも家族でなくても

その人に一生寄り添いたいと思うことに、

ためらいを持つ必要なんてないのかもしれない

そう信じたい。

抱きしめたいとかそういうのではない。

ただ、繋がっていたいだけ。

 

 

 

 

『コンビニ人間』 村田沙耶香

Kindle Unlimitedの中にあったので出張に向かう

新幹線の中で読んだ。

最近本屋でもインスタでも見かけ気になっていた。

読んでいる新幹線では広島の方面から横浜まで

高校生が修学旅行にうかれ動物のように騒いでいた。

人間は高尚にとりつくろい地球の頂点に立っているが如く動いているが、されで動物だ。

 


コンビニ人間

 

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私たちは「普通の人」を演じ、

社会から排除されないように

「普通の人」を演じたいる時がある。

主人公の人間性が奇妙に飛んでいてまさに

コンビニ人間だ。

 

幼稚園の頃、公園で青い綺麗な小鳥が死んでいた。

「かわいそう...これどうしよう....」と他の子達は泣いていた。

私は素早く小鳥を掌の上に乗せて、ベンチで雑談する母の元は持って行った。

私は、「これ、食べよう」と言った。

「お父さん、焼き鳥好きだから、今日、これを焼いて食べよう」

母はギョッとして、懸命に、

「いい、小鳥さんは小さくて、かわいいでしょう? あっちでお墓を作って、皆でお花をお供えしてあげようね」と言って.....

その辺の花の茎を引きちぎって殺している。

「綺麗なお花。きっと小鳥さんも喜ぶよ」などと言っている光景が頭がおかしいように見えた。

 

普通の人間とは?人間の本能とは?

今読んでいる朝井リョウの「生欲」と

相まって、

世界からはみ出た人に対しての社会、

普通でないことに憧れる一般人として

普通の人としてでなく、

本当に私の中にある欲望とはなんだろうと

考えてしまう作品になってます。

また、文学としても素晴らしい小説だと

ただ本を読むだけの自分でも感じられる

作品でした。

 

あめだま的評価★★★★☆(4/5)

 

 

コンビニ人間

初出版:2018年9月20日

第155回芥川賞受賞

 

 

著者:村田沙耶香

1979年千葉県生まれ。

玉川大学文学部芸術学科芸術文化コース卒業。

2003年『授乳』で第46回群像新人文学賞優秀作受賞。

2009年『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞受賞。

2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞受賞。

2016年「コンビニ人間」で第155回芥川賞受賞。

他の著書に『マウス』『殺人出産』『消滅世界』『地球星人』など。

 

 

 

 

 

 

-あらすじ-

コンビニ人間」として

生まれ変わってから19年間、

コンビニでアルバイトとして

働き続けてきた主人公・恵子。

異物を「正常化」する場所の一部であることに

満足を感じつつ、

家族や友人の詮索の目から逃れるために、

恵子はコンビニをクビになった白羽さんとの

歪な共同生活を始めるのだった……。

 

 

 

 


-ネタバレ有りあめだま的感想-

 

 

 

①普通の人とは

 あめだまは無意識のうちに恋をし、結婚して、

 待遇のいいところに就職して生活のため、

 一円でも多くお金を稼ごうと刷り込まれ、

 生きてきた。

 そのことになんら疑問を抱くことなく、

 生きてきた。

 それが当たり前だと思っている。

 30を超えてコンビニ店員と聞けば、

 それは人生に失敗した哀れな人と

 認識してしまう。

 けれど、普通の人とはなんだろうか。

 妻から自分の喋る姿が父と似ていると

 言われたことがある。

 私は無意識のうちに父を普通の人として

 真似して生きているのではないだろうか。

 では、はたして父は普通の人となのだろうか。

 私が普通の人を演じているのか、

 根っからの普通の人のなのか。

 あめだまの中にある本能的な部分に従えて

 行きたいけているのだろうか。

 普通の人に治りたくないという反面、

 後ろ指を刺されたくないと思い、

 やっぱり普通の人なのだろうなと。


②全てを切り捨てる

 主人公の恵子は幼い頃から自分が他の人と

 違う人間であることを認識し、

 コンビニ店員として生まれ変わる。

 社会の暗黙のルールみたいな部分、

 人間の欲みたいな部分を

 理解することができず、

 コンビニ店員として決められた事を

 決められたように行えるわかりやすいルール

 社会から除外されずに社会の歯車になることに

 普通の人として安心して生きていける。

 

 「この世界は異物を許さない」

 「真っ向から社会と戦い、自由を獲得する為に

 一生を捧げる方が、多分苦しみに対して

 誠実なのだと思います」

 「いろんなことがどうでもいいんです。

 特に自分の意思がないので

 ムラの方針に従うのも平気だということだけ」

 「気持ち悪い。お前なんか、人間じゃない」

 だからさっきからそう言ってるのに。

 

 人間としてはみ出た彼女は人間として

 合理的に生きている。

 確かに全てを省いて仕舞えば、人生なんて

 単純で簡単なものかもしれない。

 私たちは何に躍起になっているのだろうか。

 そこにある幸せと苦労を天秤にかけて

 釣り合うように、

 幸せが重くなるように願って生きている。

 苦しい労働と書いて苦労。

 苦労を可能な限り省いた合理的に生きること。

 こんなことを考えてしまう。

 

 

この本を読んで、

少し世界の見方が変わったなと思う。

今まで何も見ていなかったがコンビニ店員に目が行くようになったし、

自分が合理的に動けているのだろうかとか、

この人の入って欲しくないところに

知らない間に入ってしまっていないだろうかとか。

今まで当たり前、普通と思うことに、

普通という概念を捨てて接していきたい。

 

 

 

『ファラオの密室』 白川尚史

2024年「このミステリーがすごい」大賞受賞作

古代エジプトで巻き起こるミステリー。

テーマがツボすぎる。

 


『ファラオの密室』

 

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古代エジプトについて少し詳しくなり、

ミステリーとしての満足感も大きく有り、

人情劇な部分でも心温まる、そんな作品です。

古代エジプトのミステリーらしく、

探偵役兼当事者がミイラなんです。

探偵がミイラと聞くとコミカルに聞こえるかもしれませんが、そんなことはない。

古代エジプトを本気で考え抜いた、

歴史小説ともSF小説ともとれる

ミステリー作品になってます。

 

古代エジプトに興味がなく、重たそうと思われた方も、ぜひ読んでみて欲しいです。

古代エジプトと聞いて「遊戯王」を想像する、

あめだまですが、すらすら読むことができました。

 

古代エジプトの考え方で面白いなと思ったのが

現世は来世に行く試練であり、

現世の行いを告白し心臓を天秤にかける審判を

通過すると来世の楽園が待っている。

その来世で復活する為に肉体が必要で

死んだ身体をミイラにする。

あめだまは死んだら終わり、死んだら燃やして海にでも撒いてくれと

酒呑のおっちゃんが言いそうな死生観でしたが、

ミイラも死んでからも楽しめそうだなと思った。

 

こんな古代エジプト的話もあるので

面白そうと思った方はぜひ読んでみては欲しい。

 

 

あめだま的評価★★★☆☆(3/5)

 

 

『ファラオの密会』

初出版:2024年1月9日

2024年第22回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作

 

著者:白川尚史

1989年神奈川県横浜市生まれ

東京大学工学部卒(松尾研究室卒)

2012年株式会社AppReSearchを設立

2020年退任し、マネックスグループ取締役員兼執行役に

 

 

 

 

-あらすじ-

第22回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作!

紀元前1300年代前半、古代エジプト
死んでミイラにされた神官のセティは、心臓に欠けがあるため冥界の審判を受けることができない。
欠けた心臓を取り戻すために地上に舞い戻ったが、期限は3日。
ミイラのセティは、自分が死んだ事件の捜査を進めるなかで、やがてもうひとつの大きな謎に直面する。
棺に収められた先王のミイラが、密室状態であるピラミッドの玄室から消失し、外の大神殿で発見されたというのだ。
この出来事は、唯一神アテン以外の信仰を禁じた先王が葬儀を否定したことを物語るのか?

イムリミットが刻々と迫るなか、セティはエジプトを救うため、ミイラ消失事件の真相に挑む!

 

 

 

 


-ネタバレ有りあめだま的感想-

 

※本当にネタバレなのでこれから読むかもしれない可能性があるかたは読まないでください。

 

 

 

 

 

 

推理小説としてのトリックについて

 サティの心臓を盗んだのは誰なのか。

 ここがよかった。

 なぜセティを殺すよう命じていたのか。

 なぜ復活したセティに託すのか。

 復活の儀の予行演習的な部分によっていろんな

 矛盾が綺麗に回収されている。

 一貫して推理する部分はここにあったのだが

 もう一つの謎、先王のミイラが消失した

 トリックには少し物足りなさを感じた。

 あの時のあの光はそういうことか、と

 神話のオシリスの復活になぞらえた、

 先王の復活の儀の為の14部位に切断された

 ミイラを上部に開いた通過口から矢で

 飛ばすという部分が物足りないのだと思う。

 どうせならオシリス同様に

 川に流すべきだと思う。

 

 あ、そうだ。

 距離も移動速度も変えずに

 時間を遅くする砂岩を運ぶトリックは

 少し無理があるのではと思った。

 文章からでる魅力的な謎に

 裏切られる答えだった。

 


②サティの秘密

 この神官サティには秘密があるのは

 読み進めていく内に表紙のwatabokuさんの

 美しい女の絵からもわかるように

 女なのだろうと推測はついていた。

 (watabokuさんの絵2016年くらいから好きで

 この本を読むきっかけに

 大きく貢献してくださっていると思う。)

 死後の楽園に行く為の審判で問われる、

 42の質問がなされ、

 全てにノーで答えなからばならない、

 そのうちに

 「私は嘘は言った事はない?」とある。

 ここでサティは審判通過できないという結末が

 待っているのだろうと推測していた。

 しかし、セティにはまだ秘密があり、

 セティは元奴隷であり、雇い主の子供が死に

 その子になり変わっていたのである。

 しかし、成り変わり性別も誤魔化したセティは

 心臓を取り戻し最後の審判

 本当の自分について話し、

 無事楽園に行くことになる。

 ここで私が考えたのは

 ご都合主義のハッピー話ね、はいはい。

 なんてことでも

 男として偽っていたが友達の男を愛している

 が突然すぎて入ってこない。

 なんてことでもなく、

 オシリスの審判についてだ。

 アテンから人たちを守ったセティの善行を

 讃えて今までついていた嘘をオシリス

 最後の告白を踏まえて、

 よしとしたのであろうか。

 いや、そもそも審判では最後、

 自身の心臓と地上で最も軽いとさらる羽根を

 天秤にのせて心臓のほうが重くなったら

 罪深く不徳の人として怪物アミットに

 心臓(魂)を食われるというものだ。

 つまり審判で問われた心臓(魂)が健全であれば

 羽根より軽くなるのであろうか。

 嘘とはなんなのか。

 

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古代エジプトについて

 本当に古代エジプトの世界にいるような

 そんな気持ちにしてもらえる作品だと

 感動している。

 次の王の墓のピラミッドの為に石を運ぶ

 奴隷の少女やミイラを作る職人、

 若くして王になったファラオ。

 登場人物から物語が進む土地の細部まで

 見事に想像できる古代エジプトであった。

 次に読んでみたいと思っていることが

 あめだま的にある。

 ツタンカーメンだ。

 いろいろな面白い話しが私が小学校の時から

 騒がれている謎の大きツタンカーメン

 この作品ではトゥクアンクアメンとして

 若き王として登場する。

 名前の由来が「アメン神の生きる似姿」から

 アメン神を唯一神とするのをやめ

 ツタンカーメンと名前が変わるところも

 面白かった。

 

 

 

 総括して、古代エジプトについて興味がわいて

止まりません。

どうも下のリンクで古代エジプトにすごく

詳しそうな方が詳しく解説してくださっており、

本書で古代エジプトを理解するのはいささか、

間違いが多いそうだ。

古代エジプト風ファンタジー推理小説というのが

おそらくこの本の正しいジャンルなのかと。

この方の感想すごく面白いので、こちらも是非。

https://55096962.seesaa.net/article/502016123.html

たしかに、私が古代エジプトについて知ろうと

本を調べるとその本が本書の参考文献に

出てきた。

しかし本書には

古代エジプトへ新しい扉を開いてくれたこと

に大きな感謝しかありません。

 

 

 

『うつくしい人』 西加奈子

私たちは他人の目を気にして生きている。

その気持ちがゆっくり解けていく。

そんな口コミをととに手に取った一冊です。

 

挨拶が遅れました、

新年明けましておめでとうございます。

昨年末から始めた本ブログも初めて1ヶ月になりました。

1ヶ月で漫画も合わせて10冊ほど読んできたわけですが、

今年1年でペースを落とさず年間で120冊くらいに

なっていたらいいなと思う2024年です。

仕事や学校が始まり、新年始まったなと

エンジンがかかり始めた頃でしょうか。

あめだまも繁忙期が目の前に迫っていることに

年初めから急にダムが崩壊しそうな

そんな気配に蓋をして、本を読んでおります。

 


『うつくしい人』

 

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この作品の主人公は自分を随分と醜いと感じて

生きている。自分にも人にも

「こうあるべきだ!」みたいなもの。

あめだまは外には出さないようにしているが、

(実際出ていないかはよくわからない)

おそらく自意識過剰の人間だ。

あめだまが正しいとおもいつつ

人の話にも耳を傾けるしと、

自分を肯定しようとする。

けど思うのは、こういう時期あるよねー。

自分の愚かさに目を瞑れなくなり、

他の人のあれやこれやもみすぼらしいと

蔑んでしまう心内。

そんなことが浄化されていくことを

綺麗描かれていて あめだま的にはスッキリした。

純文学では読み解けなかっだ部分が

すんなり入ってきて読みやすい。

「うつくしい人」ってなんなのか。

これを考えてみてください。

 

是非とも読んでみて欲しい1冊です。

 

あめだま的評価★★★★☆(4/5)

 

 

『うつくしい人』

初出版:2011年8月4日

 

著者:西加奈子

1975年イランで生まれ、エジプトを果て、

大阪で育つ。

「あおい」(2004年)で文壇に登場。

勢いのある軽快な筆致で人情、人生の機微を描く。

「さくら」(2005年)で20万を超えるベストセラー。

通天閣」(2007年)で織田作之助賞。

「ふくわらい」(2013年)河合隼雄物語賞。

サラバ!」(2014年)で直木賞を受賞。

「きいろいぞう」(2006年)が2013年映画化

昨年11月に最新刊「わたしに会いたい」短編小説が本屋界隈で店頭に今でも並んでいる。

 

 

 

-あらすじ-

 

他人の目を気にして、

びくびくと生きている百合は、

単純なミスがきっかけで会社をやめてしまう。

発作的に旅立った離島のホテルで出会ったのは

ノーデリカシーなバーテン坂崎とドイツ人マティアス。

ある夜、三人はホテルの図書館で

写真を探すことに。

片っ端から本をめくるうち、

百合は自分の縮んだ心が

ゆっくりとほどけていくのを感じていた-。

 

 


-ネタバレ有りあめだま的感想-

 

〜旅行〜

 

 ぽんこつバーテン坂崎と

 金持ちで幼いドイツ人のマティアス。

 この2人がいい味出してましたよね。

 純真無垢のマザコンのマティアスは

 特にお気に入りです。

 

 子供みたいな心は、

 いつまでも忘れたくありません。

 

 

 他人の目を気にして生きている主人公百合。

 会社を辞め、旅行に出かけた百合は、

 人生の一生の思い出としての旅行と

 なったことでしょう。

 

 あめだまは旅行って行くまでが楽しくて

 行ってしまうとなんとか楽しもうと

 あくせくしてしまって、

 「一緒に行ってる人は

 楽しめているのだろうか?」とか

 綺麗な景色をみて、「だからなんだ。」とか、

 あめだま年表みたいなものをつくったとしたら

 1つも登場しないのではと思ってしまう。

 

 おそらく、現地で出会った人みたいなものが

 あまりなかったからかなと思った。

 いつか妻には申し訳ないが

 

 1人目的を持たず旅に出てみたい。

 

〜うつくしい人〜

 

『ただ「自分」であり続け、

   その「自分」の欲望に従って生きること』

 

 自己啓発本とかインスタとかでよく見かける

 「人の目を気にしない」

 正直、無理でしょと思っていた。

 上司からの評価で会社の成績が変わるし、

 友達に対しても良い人を演じて

 お互いが楽しかったねで終われる。

 けど、こんな私だからまっすぐ生きる人に

 惹かれるのだろう。

 

 「自分の欲望に従って生きる」

 主人公百合は人が良いと思ったものを良いと

 思い、自分でなく人の目だけを基準に

 生きてきたように思う。

 「人の目」

 うつくしい人たる姉は貫き通した結果、

 社会に出ず家にいる。

 旅行先で出会った2人の人の目を気にしない、

 幼さや、醜態。

 彼らは彼らの自分であり続けている。

 彼らの出会いで、反面教師としての姉を

 素直に憧れの「うつくしい人」へと

 浄化した。

 

 

 私は自分らしさみたいなものに自信を持っていたが、

少し勘違いしていたのではと思った。

フレキシブルに人に合わせて、臨機応変に、

その場その場で言ってることも違うが

その場が楽しければと思っていた。

内心では別の意見だし、

人の目に縛られているのかもしれない。

 

本当の自分らしさを見つけなければならない。

 

 

 

『将棋の子』 大崎善生

ノンフィクション系100選とかで見かけて、

手に取った本作。

「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」で

ノンフィクション面白やない!から

私を知らない世界に連れて行ってくれないか!

と次は将棋の世界を覗き込むことにした。


『将棋の子』

 

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最近では藤井聡太がすごいと

テレビでよく見かける、

その前では羽生善治の話が

たくさん入ってきていた。

日本を騒がす天才棋士の裏で

棋士になる狭き門「奨励会」で

年齢制限や、己よりも天才に出会い

挫折し、棋士になれなかった

悲しき青年達の挫折とその後を

描かれている。

 

私は将棋を小学校の頃爺さんを倒す為に、

少し勉強し、小学校では

ノートを切って作った手作り将棋で

小学校内で将棋を指していたことがある。

定石を覚えるみたいなところで

心折れ、私は机より外で遊びたいタイプの

子供に育っていった。

この時週刊少年マガジンで連載していた

「コマコマ」って漫画にも触発され、

棋士の道について考えて調べたことがある。

狭き門と練習時間みたいなものを聞いて、

ここまでは頑張れないなと

目指す手前で終わった。

 

そんな私は将棋には少し思い入れはあるものの

棋士に対してどこか変態的な変わり者の道

という印象を持っている。

 

本作ではその変態的な道の天才が夢敗れ、

挫折を味わった後の話が描かれているのだが、

「挫折」

この大きな経験が彼らを作る悲しき、素晴らしい

彼らだけの人生を感じた。

私はこんな挫折を経験することはなかったし、

これからこんな挫折を経験することは

できないだろう。

挫折から生きる彼らに知らない世界を感じずにはいられなかった。

 

あめだま的評価★★★☆☆(3/5)

 

 

『将棋の子』

初出版:2003年5月15日

 

著者:大崎善生

2000年43歳で「聖の青春」で作家デビュー。

新潮学芸賞を受賞。

2001年「将棋の子」で講談社ノンフィクション賞を受賞。

2002年「パイロットフィッシュにて吉川英治文学新人賞を受賞。

大学に行かず将棋をうち、中退し、日本連盟に就職。雑誌編集部に移動し、友人からのきっかけで

作家デビュー。

 

 

 

-あらすじ-

将棋の子(天才少年)たちが、プロ棋士をめざして苛烈に戦う奨励会棋士たちの既得権を守る理不尽なルール(年齢制限や三段リーグ)。 競争に敗れ退会し、一般社会に出た者にとって、奨励会の修業は限りなく無に近い。 「そして、悩み、戸惑い、何度も何度も価値観の転換を迫られ、諦め、挫折し、また立ち上がっていく。」

 


-ネタバレ有りあめだま的感想-

 

〜夢の跡〜

 棋士になるには、人生の全てを

 捧げなければならない。

 私のようにゲームをしたり、大学で勉強、

 そんなよそ事に、逃げ道を作ってしまうと

 心のどこかに弱さが出て、

 勝てなくなってしまう。

 私にこれだけをただ、ただ、真剣に

 夢中で人生をかけて長い時間取り組んだことは

 生きてきたなかで今まであったであろうか。

 中学ではプロ野球選手になりたいと

 野球に打ち込んでいたが、

 もちろん学校の勉強をこなし、

 友達とゲームや漫画、テニスやバスケ

 気になるものには好き放題

 手を出していた。

 そんな私には想像もつかない世界が

 そこにはある気がする。

 その世界にどっぷり浸かっていた彼らは

 突如裸一つで世界から追い出される。

 そこには黒い海が広がっていることだろう。

 自分が天才だと信じた青年は挫折とともに

 黒い海でもがき苦しむ。

 この作品で大筋で描かれてる北海道の成田。

 成田は将棋のために家族ごと東京へ

 移住。両親はプロ棋士を諦めたと共に

 亡くなってしまう。

 成田が感じた挫折は計り知れないだろう。

 どこか人生を諦めてしまったような中、

 借金を増やし、人妻に恋をする。

 そんな成田だが奨励会の日々を誇りに生きる。

 

 「将棋がね、

 今でも自分に自信を与えてくれているんだ。

 こっち、もう15 年も将棋指していないけど、

 でもそれを子供のころから夢中になって

 やって、大人にもほとんど負けなくて、

 それがね、そのことがね、

 自分に自信をくれているんだ。

 こっちお金もないし仕事もないし、

 家族もいないし、今はなんにもないけれど、

 でも将棋が強かった。

 それはね、

 きっと誰にも簡単には

 負けないくらいに強かった。

 そうでしょう?」

 

 夢の跡、彼は過ごした日々を自信に、

 新しい舟をこしらえ、黒い海をいつか

 渡りきるだろう。

 

 私にはもう経験できないものを感じた。


 成田は故郷の北海道に戻り、就職し、

 今では自分が育ったように、

 子供達に将棋を教えている。

 

 私が中でも気になったのは、

 棋士の道を自ら諦め、

 師匠に相談して、海外へ放浪を始めた青年だ。

 彼は師匠のなんとなくの意見を採用し、

 海外へ旅立つ。

 若くし結婚し、その場その場で

 ティッシュ配りなどを行い様々な場所を

 転々としていく。

 黒い海をぷかぷかだ浮いて楽しむような

 そんな自由を感じた。

 この前に読んだ「女のいない男」の医者を

 思い出した。

 「わたしは何者なのか。」

 わたしは、今の生活を狭く拘束されて

 いるように感じているのかもしれない。

 

 

 

将棋の世界の厳しい世界の裏の血の通った、

人間模様がこの本で出会うことができた。

少し残念だなと感じたのは、

作者大崎目線が多く、成田以外の青年たちの

直接的な会話的な感情的なものが少なく

その場にいるというより、

大崎から話を聞いた態度になっていしまっている。

もっと入り込みたかった。

 

どうも1作目の棋士の村山を描いた、

「聖の青春」のほうが

評価が高いようなので

いずれはこちらも読んでみようと思う。

 

 

『女のいない男たち』村上春樹

村上春樹ってなぜか、食べず嫌いというか、

熱狂的な人たちがいると天邪鬼的に

遠ざけてしまっていたので、

そんなのでは、ダメだとかからとして

本作を手に取った。

 


『女のいない男たち』

 


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読み終わって、失敗したなと思った。

大作家村上春樹との出会いが本作ではないなと。

「女のいない男たち」ではタイトルの通り様々な女を無くした男たちが描かれている。

本当に申し訳ないし、

自分にはまだ早かったなと、

自分の実力不足だけなのだが、

正直な感想として

国語の授業の現代文を読んでいる感覚だった。

話はすごく面白い、さっと理解ができれば

大変に面白いのだろうが、

あめだまの国語力では、理解するまでに

時間がかかり、本を読むだけでは

雰囲気しか掴めず、

置いていかれてしまった。

そんな私でも「イエスタデー」「木野」は、

大変に面白かった。

 

私には妻がおり、若くして結婚したが

結婚までに女のいない男を深く味わったし、

結婚してからというもの、いつ女のいない男に

なってしまうかわからない。

そんなことを考える作品になっている。

 

 

あめだま的評価★★☆☆☆(2/5)

 

 

『女いない男たち』

初出版:2014年4月18日

 

著者:村上春樹

1949年1月12日京都に生まれ

兵庫県西宮市・芦屋市にて育つ

1979年30歳で風の歌を聴け群像新人文学賞を受賞しデビュー

1987年38歳でノルウェーの森」

2009年で1000万部を超えるベストセラーを

きっかけに村上春樹ブームが起こる

 

本作は村上春樹65歳の作品である


 

 

-短編一覧-

「ドライブ・マイ・カー」

 妻を亡くした俳優と専属ドライバー女の話

 ※こちらは映画になっている

「イエスタデー」

 バイト先の東京育ちの関西弁の浪人生の話

「独立器官」

 女たらしの美容整形外科医の話

「シェラザード」

 外に出られない男の

 性交する度に不思議な話をしてくれる女の話

「木野」

 バー木野のマスターと謎の男カミタの話

「女のいない男たち」

 14歳の時の彼女が自殺した連絡が来た話

 

-ネタバレ有りあめだま的感想-

 

①「イエスタデー」

 すんなり理解できたと思えた唯一の作品だ。

 彼女を置いて旅立った木樽。

 私の大学時代に近い思いをしたことがあり、

 その時のことを思い出した。

 木樽は変なやつだが、そこに惹かれる気持ちが

 すこぶるわかる。

 わたしは「普通」の人間でありどこか「特別」

 になりたいみたいな部分を持っていつつ

 いざ見つかった「特別」って部分を

 「変な」になっている気がしてひた隠そうと

 する自分がいる。

 そこを超えた先にいる人に強く惹かれるのだ。

 それが本作の木樽であり、わたしの昔好いた

 女がそれだった。

 私の手の中にすっぽりも収まりきるような

 人間ではないのだ。

 しかしそこに別れでもないし、

 悲しみでもなく

 憧れみたいな部分で

 愛し続けることごできるし、

 他の人を好きになることができる気がする。

 

②「独立器官」

 女たらし整形外科渡会が本気で人妻を愛して

 しまって死ぬ話。

 2人、3人ガールフレンドを持つことが

 当たり前だった渡会が年下の人妻に

 深く恋をしてしまう。

 アウシュヴィッツ収容所の本を読んで

 「私とはいったいなにものだろうとって、

  ここのところよく考えるんです」

 そこから拒食症になり、

 死んでしまったことを青年から聞いて知る。

 ここをひつこく問いかけてくるのだが、

 「ナーバスになっとるよー」としか

 読み解けていない。

 いわば失恋で死んだ男なのだが

 「辛い。こっちにきてよ。見捨てないで。」

 を何か別のことで置き換えて書いて

 あるんだろうなーって。その辺がうまく

 繋がらなくて難解文章を解読している

 気持ちになった。

 ラストでは渡会の秘書の青年から。。。。

 いや、読むのに疲れて考察する元気が

 なくなってきました。

 

   すみませんが、今の私が本作を語るのは、

 火事現場の野次馬、ネットニュースの

 トピックを読んでの感想程度にしか

 ならないだろう。

 次読もうと思っているの「風の歌を聴け

 とかしかるべき、文学を超えたのちに

 再び読む未来の私に託そうと思います。

 

 

 

『世界の1流は「雑談」で何を話しているのか』ピュートル・フェリックス・グジバチ

タイトルに惹かれて読み始めた本作。

 

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正直、ベースがビジネスにおいての「雑談』について書かれており、人に勧めるほどの本でもないかってのが正直な感想です。

 

ただ、会社での雑談に悩んでる方や、営業職の方は是非読んでみることをお勧めします!

 

1流のビジネスマンになるためには必読かもしれません。

 

あめだま的になるほどな、と思った点は、

この人は結婚してるのかな?と

知りたくなった時に

「結婚されてますか?」とは

なかなか聞きにくく

相手も独身などの場合心苦しいが

「週末は何をされるのですか?」と質問し、

「週末は子供の少年野球のコーチをしてる。」

と返答をもらえれば、目的は達成される。

聞きたいけど聞きにくいことは、

外側のそれとない話から引き出すことができる。

 

 

『世界の一流は「雑談」で

                 何を話しているのか?』

初版発行:2023年3月

あめだま的評価★★☆☆☆

 

作者:ピュートル・フェリクス・グジバチ

 プロノイア・グループ株式会社 代表取締役

   株式会社TimeLeap 取締役
   連続起業家、投資家、経営コンサルタント

   執筆者。モルガン・スタンレーを経て、

   Google Japanで人材開発、組織改革、

   リーダーシップマネジメントに従事。

   2015年に独立し、未来創造企業の

   プロノイア・グループを設立。

   2016年にHRテクノロジー企業モティファイを

   共同創立し、2020年にエグジット。

   2019年に起業家教育事業のTimeLeapを創立。

   ベストセラー『NEW ELITE』他、

   ポーランド出身。

  

-あめだま的要点まとめ-

 

・雑談の目的

 ①お互いに「信頼」できる関係を築く

 ②お互いに「信用」できることを確認する

 ③お互いを「尊敬」でから関係を作る

「チャンス」作りの第一歩にする

「雑談」=「無駄話」じゃない

 

・日本人は自己開示になれていない

 学生の試験で暗記を繰り返し社会人になる日本人は考えることが苦手であり、自分の意見的な部分は育ててきていない。

確かに、学生時代試験よりも発表会などのほうが億劫であり、時間をかけた記憶があまりない。

また、日本人は相手の気持ちを「察する」「空気を読む」ということに美徳としての文化があり、自己開示をしない

 

・自己開示にはまず自己認識

 ①「価値観」何を大切にしているのか

 ②「信念」 何が正しいと思っているのか

 ③「希望」 何を求めているのか

 

・無条件の肯定関心

 相手の話を好き・嫌い、良し・悪し、ではなく

 「なぜそのように考えているか」を肯定的に

 知ろうとする

 

・だから結局、世界の1流は「雑談」で何を

 話しているのか

 相手と関係を深めるために事前調査を怠らず、

 自分を開示し、

 「相手に興味がある」

 「相手のことを信頼している」ことを

 雑談で伝えるのだ。

 それを感じた相手はそれに自ずと答え、

 相手も自己を開示してくれるだろう。

 

 

 

私からこれを書いて今読んでくれたあなたに

「雑談」を持ちかけることはできないので、

新しい出会いがあれば、これを試してみようと

思います。

そこに、私がこれまででは起こり得なかった、

新たな関係が待っている気がする。