あ め だ ま 図 書 館

読んだ本を紹介!本の世界へようそこ!

『女のいない男たち』村上春樹

村上春樹ってなぜか、食べず嫌いというか、

熱狂的な人たちがいると天邪鬼的に

遠ざけてしまっていたので、

そんなのでは、ダメだとかからとして

本作を手に取った。

 


『女のいない男たち』

 


f:id:lollypoppit-blog:20231230112347j:image

 

読み終わって、失敗したなと思った。

大作家村上春樹との出会いが本作ではないなと。

「女のいない男たち」ではタイトルの通り様々な女を無くした男たちが描かれている。

本当に申し訳ないし、

自分にはまだ早かったなと、

自分の実力不足だけなのだが、

正直な感想として

国語の授業の現代文を読んでいる感覚だった。

話はすごく面白い、さっと理解ができれば

大変に面白いのだろうが、

あめだまの国語力では、理解するまでに

時間がかかり、本を読むだけでは

雰囲気しか掴めず、

置いていかれてしまった。

そんな私でも「イエスタデー」「木野」は、

大変に面白かった。

 

私には妻がおり、若くして結婚したが

結婚までに女のいない男を深く味わったし、

結婚してからというもの、いつ女のいない男に

なってしまうかわからない。

そんなことを考える作品になっている。

 

 

あめだま的評価★★☆☆☆(2/5)

 

 

『女いない男たち』

初出版:2014年4月18日

 

著者:村上春樹

1949年1月12日京都に生まれ

兵庫県西宮市・芦屋市にて育つ

1979年30歳で風の歌を聴け群像新人文学賞を受賞しデビュー

1987年38歳でノルウェーの森」

2009年で1000万部を超えるベストセラーを

きっかけに村上春樹ブームが起こる

 

本作は村上春樹65歳の作品である


 

 

-短編一覧-

「ドライブ・マイ・カー」

 妻を亡くした俳優と専属ドライバー女の話

 ※こちらは映画になっている

「イエスタデー」

 バイト先の東京育ちの関西弁の浪人生の話

「独立器官」

 女たらしの美容整形外科医の話

「シェラザード」

 外に出られない男の

 性交する度に不思議な話をしてくれる女の話

「木野」

 バー木野のマスターと謎の男カミタの話

「女のいない男たち」

 14歳の時の彼女が自殺した連絡が来た話

 

-ネタバレ有りあめだま的感想-

 

①「イエスタデー」

 すんなり理解できたと思えた唯一の作品だ。

 彼女を置いて旅立った木樽。

 私の大学時代に近い思いをしたことがあり、

 その時のことを思い出した。

 木樽は変なやつだが、そこに惹かれる気持ちが

 すこぶるわかる。

 わたしは「普通」の人間でありどこか「特別」

 になりたいみたいな部分を持っていつつ

 いざ見つかった「特別」って部分を

 「変な」になっている気がしてひた隠そうと

 する自分がいる。

 そこを超えた先にいる人に強く惹かれるのだ。

 それが本作の木樽であり、わたしの昔好いた

 女がそれだった。

 私の手の中にすっぽりも収まりきるような

 人間ではないのだ。

 しかしそこに別れでもないし、

 悲しみでもなく

 憧れみたいな部分で

 愛し続けることごできるし、

 他の人を好きになることができる気がする。

 

②「独立器官」

 女たらし整形外科渡会が本気で人妻を愛して

 しまって死ぬ話。

 2人、3人ガールフレンドを持つことが

 当たり前だった渡会が年下の人妻に

 深く恋をしてしまう。

 アウシュヴィッツ収容所の本を読んで

 「私とはいったいなにものだろうとって、

  ここのところよく考えるんです」

 そこから拒食症になり、

 死んでしまったことを青年から聞いて知る。

 ここをひつこく問いかけてくるのだが、

 「ナーバスになっとるよー」としか

 読み解けていない。

 いわば失恋で死んだ男なのだが

 「辛い。こっちにきてよ。見捨てないで。」

 を何か別のことで置き換えて書いて

 あるんだろうなーって。その辺がうまく

 繋がらなくて難解文章を解読している

 気持ちになった。

 ラストでは渡会の秘書の青年から。。。。

 いや、読むのに疲れて考察する元気が

 なくなってきました。

 

   すみませんが、今の私が本作を語るのは、

 火事現場の野次馬、ネットニュースの

 トピックを読んでの感想程度にしか

 ならないだろう。

 次読もうと思っているの「風の歌を聴け

 とかしかるべき、文学を超えたのちに

 再び読む未来の私に託そうと思います。