あ め だ ま 図 書 館

読んだ本を紹介!本の世界へようそこ!

『もっと知りたいミュシャの世界』 大友義博監修

2023年12月9日から1月21日まで名古屋の松坂屋美術館で行われる「ミュシャ展マルチ・アーティストの先駆者」が始まる。

 

『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』で

美術館行きたい!から

これは行きやすそうな展覧会が来たぞ!

と思い、

バックグラウンドを知ればより楽しめることを

最近知ったあめだまは

ミュシャ博士になるぞの意気込みのもと

この本を手に取った。

 

ミュシャは絵としてのイメージは現代の人が描いたみたいなイラストチックな、ゲームの絵見たいなきれいな女の人の絵!ぐらいの印象でまあ知らなくはない程度の知識だ。

 

では、

ミュシャが何を思い、何を描いていたのか。

ミュシャって男?女?どこの国の人?

今も生きてるの?

何も知らない。

 

絵を楽しむために、美術館訪問前に本を元にミュシャについてまとめてみました。

 

 

1.ミュシャって何者?

 アール・ヌーヴォーの代表画家である。

 

 アール・ヌーヴォーとはフランス語で

 「新しい芸術」という意味で

 19世紀末から20世紀初頭にフランスを中心に

 起こった美術運動のことだ。

 「芸術は民衆に奉仕する

    "用の美"であるべきだ」

 「民衆のための芸術」

 

この時のフランスは産業革命が起こった少し後になり中級階級の人が世界を盛り上げていた。

 

この「民衆の芸術」を代表するのがミュシャである。

 

日本では日清戦争日露戦争をしていた頃の時代の話で日本工芸品が世界に回り始めたころのようで日本の工芸品も影響を与えたのでは?とされているそうです。

 

 

2.ミュシャってどんな人?

 

▪︎アルフォンス・ミュシャ

 

1860年

チェコ共和国の田舎町で長男として生まれる。

中流階級の家の出身で幼少期から絵を描いていた。

 

18歳(1878年)

画家として生きていくことを決めたミュシャは、

パトロンをみつけ、ミュンヘンやパリの

美術アカデミーで30歳まで勉強する。

 

34歳(1894年)

フランスの大女優サラ・ベルナールとの

幸運な出会いでサラ主演の

ポスター制作の依頼を手にする。

このポスター『ジスモンダ』をきっかけに

一夜時の人となる。

この後サラのポスターを引き続き描き続け、

ポスターのみならずカレンダー、装飾パネル、

広告を手がける。

本の表紙の絵『黄道十二宮』もカレンダーとして

発行され、装飾パネルとして民衆に

販売されたもの。

 

50歳(1910年)

祖国を愛し、スラブ民族としての誇りを

抱えているミュシャはパリを離れ、

故郷チェコへ帰る。

スラブ叙事詩(スラブ民族の歴史的事件を切り抜いた絵画)の制作を行う。

チェコスロヴァキア共和国として独立した際には

紙幣や切手のデザインを手掛けている。

 

78歳(1939年)

チェコナチス・ドイツの侵攻をうけ、

愛国者と知られていたミュシャは拘束、

過酷な尋問を受け、

高齢のため回復が図れず、帰らぬ人となった。

 

 

3.私が感じたミュシャの魅力

自分は恥ずかしながら

ミュシャの絵を何枚かは記憶していたのですが、

ポスターだったり装飾パネルだったりで

絵画じゃないの!?っと驚いてしまった。

 

リトグラフと呼ばれる、

楽譜の印刷のために開発された石版画で

石の上に描いた絵を水と油の性質を利用して

紙にインクだけを吸収させる版画作品だ。

 

ミュシャが有名になった『ジスモンダ』の

ポスターは年末に1週間ない期間で

正月公演に間に合わせるように

作られたものであったそうで

サイズ2179×750mm

ほぼ等身大のサラを美しく描いた。

ミュシャが研究を重ね、

確立されたミュシャ様式だからこそ世界へ

1夜にして飛び立ったのだろう。

 

 

すごいデザインと目を引く女性。

 

 

正直ここに魅力が全て詰まっているように感じます。

 

絵画とは異なりポスターなので

深く見るというよりは

めちゃめちゃ目を引く!

めちゃめちゃ頭に残る!

って印象です。

 

『スラブ叙事詩』は歴史画なので硬い絵ですが

この絵のこここを目立たせたいが伝わってくる気がしました。

 

 

正直がっつり理系人間なので、歴史ってのに無知すぎて『スラブ叙事詩』の内容は入ってきませんでした

 

ミュシャ博士になるにはスラブ民族の歴史を知るところからか。。。

 

博士は一旦諦め、

ミュシャ知ったかオジさんのまとめでした。

 

 

 

 

美術素人の一般人が美術を楽しむぞ!

の第一歩目『アルフォンス・ミュシャ

さあ、事前知識はこれで十分だ!

いざ今週末、名古屋松坂屋美術館へ!!

 

 

絵を文書で魅力を伝えるのは難しい、

けれど本を手に取る、ミュシャ展行ってみるか!

のきっかけになれたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

※記事の内容に誤りや、ここを語らんかい!等々いたらない部分もありましたら、どしどしコメントいただきたいです。