アイナジエンドの曲に「死にたい夜にかぎって」という曲がある。
あめだまはBISH時代から大層アイナジエンドにはまり、清掃員とは言えないが、
コピーバンドで嫁と嫁の友達を30歳'sを舞台にあげてBISHの「星が瞬く夜に」や「プロミスザスター」などを演奏したことがあるくらいには、
好きな歌手である。
そのアイナジエンド曲のもとになった「死にたい夜にかぎって」の元となった小説?自伝?がこの作者の爪切り男である。
じゃあなぜ「死にたい夜にがきって」でなく本作から手に取ったのか。
それはあめだまにもわからない。
『きょうも延長ナリ』

本作を読んで、
32歳にもなり、まだモテたいとか、Hしたいとか、欲望にまみれる男は多いであろう。
その根底にあるのは性の発散かと思っていた。
ただ、その性の発散っていう性欲を
履き違えていた、と感じた一冊であった。
ある意味間違った方向に正されたな、
というのが本音で、
sexに求めていたものってそういうことなのかな、
と気付かされる一冊であった。
あと、単純に文才あふれる男の頭の中を覗き見た
感触が生々しく感じられ、
読んでいて楽しく、気持ちが良かった。
ただ、決して、女性や妻にはこの本を読んだとおすすめはできない。
あめだま的評価★★★★☆(4/5)
人におすすめ度★★⭐︎⭐︎⭐︎(2/5)
『きょうも延長ナリ』
初出版:2022年7月26日
著者:爪切男
1979年香川県生まれ。
2018年『死にたい夜に限って』にてデビュー
同作
-あらすじ-
『死にたい夜にかぎって』著者・爪切男が贈る風俗店での"恋愛ごっこ"エッセイ
毎日なんとなく退屈で、なんとなく満たされない。
そんな迷える40男はきょうも風俗店に通う。
狭いホテルの一室で風俗嬢と二人きり。
一緒にかくれんぼをしたり、サッカーを観戦したり、
ときにはコンプレックスを抱える女性を励ましたり。
"Hなこと"をするだけでは終わらない、ちょっとおかしな風俗回遊記。
「風俗も人生も、楽しみ方はひとつじゃない」
-ネタバレ有りあめだま的感想-
〜人生なんて心の持ちよう〜
本作は40男が丸裸で語る。
それは心もだが、服まである。
その丸裸の人が、書くエッセイというものは
心に響くものがある。
ちなみに、書いている時も全裸で書いているそうだ。
まずは、彼の文才を感じる1番を読んで欲しい。
人間は物事をなんでも理屈で
解決しようとするから
余計に苦悩が広がるのだ。
言葉でうまく説明できぬもの、
心の整理がつかぬ思いこそ、
その人の人生が色濃く表れる。
何が正しくて、何が間違っているのか。
もう答え合わせはいらない。
そんなことよりも、
自分の目の前に確かに存在するものを
しっかり見つめよう。
今、私の目の前にあるのは、
一体のラブドールと、
丸めたティッシュの残骸が転がっている。
これは、ラブドールを好みに合わせて
オーダーしたものをレンタルし、
性を発散させた後の筆者の言葉である。
何か意味ありげにツラツラの語っているが、
人ではない愛しいゴムを目の前に
なんてことを考えているのやら。
こんな男なら、なんでも楽しく生きていけるだろうさ。
少し心が軽くなるとともに、
こんな楽しくエピソードトークができたらいいなと
なんなら憧れを覚えた。
〜性欲〜
性欲ってなんだと思います?
あめだまは体が気持ちよければそれでいいと思っていたところがある。
もちろん、視覚・聴覚・触覚を脳が感じ、
体から放出される行為が行えれば、
満足だと思っていた節がある。
けど、筆者の風俗の楽しみ方を読んでいると、
そうではなく根本にあるのは「さみしい」というところなのではと感じた。
やはり、sexの根本にあるのは愛情なのである。
ちまたを歩く露出の高い女性を見ると、
チラリと無意識目がいくし、
インスタの虫眼鏡マークをタップすると
誰にも見せられない秘境が映し出される。
けど、それとは別で、
真には女性と心を通わせたいだけなのだと思う。
妻と一生を添い遂げる誓った身ではあるが、
基本はセックスレスで何億の種を
ドブに長さ毎日の中で、
私は寂しさを感じていたのだ。
もう取り戻すことのできない日常を忘れようと
風俗嬢と過ごす非日常に今宵も深く溺れよう。
思い出の上書き保存なんてできそうにないが、
己の恥で上塗りすることぐらいなら
上手くやれそうだ。
風俗とは「のようなもの」である。
恋のようなもの、嘘のようなもの、
「のようなもの」の前にくる言葉は日によって変わります。
人生は「のようなもの」が集まってできている。
好きなものは一つに絞らない方が楽しいと思います。
人生に間違いないし、何をしてもいいのである。
たまには不幸なこともあるけどざ、
それでも「のようなもの」を集めて後で
楽しい人生だったと思える人生にしていきたいね。





