Kindle Unlimitedが最近特に偉大で、
電車に乗ってる隙間時間やタバコをふかしながらの隙間時間にスマホでさっと読めるので、
インスタやTwitterなどなど目的もなくネットの海に彷徨わずにすむのが、気持ち的に有意義だなと思ってます。
月額980円かかるものの、本屋で買うのに躊躇うものや、もう店では出会わない本達を気兼ねなく読めるのもまた、
新たな出会いとしていいです!
ビレバンで見つけて気になっていた作者:川上未映子に手を伸ばしてみました。
『シャンデリア』
タイトルの「シャンデリア」と聞いて皆さんは何を想像したでしょうか。
あめだまは、西洋建築の食堂の真ん中に堂々と吊るされているあれです。
天井に高さを持てる余裕のある空間にしか、
似つかわしくない、あの煌びやかな照明。
豪華絢爛なそんな世界を想像することでしょう。
本作のシャンデリアはいわゆる百貨店、
デパートに吊るされたもののことでした。
豪華絢爛として象徴的なシャンデリア。
主人公の「わたし」はこのシャンデリアを
いずれは落ちて自分踏み潰すものとして
見上げます。
29ページの短い短編からおりなす、
何か欠けている女「わたし」。
あめだまも自分には人と違うと普段思う何かが欠けているという感覚を、
違う欠けているものをもつ「わたし」に対して少し重ねて、自分再び見直しました。
あめだま的評価★★★☆☆(3/5)
『シャンデリア』
初出版:2017年1月11日
著者:川上未映子
1976年大阪府生まれ。
2007年デビュー小説『わたくし率イン 歯ー、または世界』第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞
2008年『乳と卵』第138回芥川賞を受賞。
2009年詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』第14回中原中也賞受賞
2010年『ヘヴン』平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞
2013年詩集『水瓶』第43回高見順賞受賞
「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。
『みみずくは黄昏に飛びたつ』、『すべて真夜中の恋人たち』村上春樹との共著
2019年『夏物語』第73回毎日出版文化賞受賞
2020年ニューヨーク・タイムズが選ぶ「今年読むべき100冊」やTIMEの「今年のベスト10冊」などにも選ばれ、現在40カ国以上で刊行が進められている。
-あらすじ-
「わたし」は毎日のようにデパートに出かけ、
気まぐれに買い物をして、ほぼ一日を過ごす暮らしを送っている。
朝十時きっかり、開店と同時に、あふれんばかりの従業員の笑みに迎えられる。
いつもデパートはつるつるして光っている。
高い吹き抜けの天井にはシャンデリアが燦然と輝いている。
一階のコスメ売り場から四階のハイジュエリー売り場へ。
レストランフロアでお腹を満たすと、また降りて、高級ブランドショップをはしごする。
店員たちは皆、顔なじみだ。語り手の買い物には計画もなければ、予算もない。
結婚もせず、ワンルームに一人暮らしの「わたし」に、
思いもよらない大金が口座に振り込まれ、デパート通いが始まった。
その日「わたし」はあるブティックで、見るからに裕福そうな老婆に出会う……。
-ネタバレ有りあめだま的感想-
①ポカンとする突然の罵倒
母と重ねて思わせる母と正反対の綺麗な老婆。
別れ際の突然の罵倒でポカーンと「??」
置いていかれてしいました。
主人公「わたし」はその後泣きます。
虚しく事故的に死んだ自分の母に対して
放った罵倒だったのか、
その正反対の老婆に母と比べての
罵倒だったのか。
高校の時国語の評価2のあめだまでは
理解することはできませんでした。
私の国語力が欠けているのは不勉強が原因の
後天的要因ですが、
人に対して何か罵倒したり、
思いをぶつけるみたいなことに
正直めんどくさいがかち切り捨てる方向に
なります。
人に対して怒れる人って何に満足できているの
②死にたいと思う感情
これも正直全くわからない。
恥ずかしくて穴がらあったら入りたい程度で
生きているのが辛いというのがわからない。
仕事で自殺する人や恋人と別れてとか
最近死にたい人って多いですよね。
何かのために死ぬ覚悟でみたいなものは理解
できるんですけど。
死んでも何にもならないと思ってしまいます。
死より怖いものって正直ないです。